東南アジアを訪れるなら、食器の返却には気を付けて!

 
 

フードコートの「食器返却口」には気を付けて!

”ハラル”と”非ハラル”、仕分けされるのはメニューだけじゃない!

ファッションや音楽、グルメなど、わたしたち日本人は、さまざまな国の文化や習慣をすんなりと取り入れることが得意だ。お箸を使う日本食は当然だが、バンズを両手でつかんで食べるハンバーガーや、そばやうどんとは似て非なるパスタ料理やインドのカレーまでも、日本の食文化に組み込まれている。そんな中、なかなか馴染みが薄いのがハラル。一般的に日本では、フードコートなどで食事をする際、各自食事を終えたら自ら食器はトレーにのせて「食器返却口」へもっていく。しかし、東南アジア諸国では客がトレーを「食器返却口」持っていくことはほとんどない。店のスタッフが食後の皿などを片付けて運んでくれるからだ。さらに、東南アジアの多民族国家シンガポールでもう一つ、日本では見かけないサービスがある。それは、フードコートの「食器返却口」が”ハラル”と”非ハラル”に分けられていること。お店のスタッフは、食器やトレーを”ハラル”と”非ハラル”に仕分けをするのだ。みなさんもイスラム圏の国を訪れる際は、「食器返却口」に十分ご注意を!

<補足>
イスラム教徒(ムスリム)が多い東南アジア諸国は、イスラムの教義によって、ノンハラル(非ハラル)料理に使われた食器を一緒にされることが禁止されている。そのため、使用後の食器は分別しなければならない。わたしたちがいつもの習慣で自分たちで食器を「食器返却口」へもっていく場合には、”ハラル用”と”非ハラル用”に気を付けて分別をしないと大変なことになるかも。