日本の新幹線・マレーシアで新展開

 
 

クアラルンプール<ー>シンガポール高速鉄道プロジェクト

ルック・イースト政策から37年、マレーシアとシンガポールが高速鉄道で繋がる

東京で初めてオリンピックが開かれた1964年に、東京都、名古屋、大阪の3大都市が東海道新幹線によって高速で結ばれた。そして今、その技術は進化し、東南アジアのマレーシアで受け継がれようとしている。国策としてクラルンプールとシンガポールを連結するHSR(High Speed Rail)プロジェクトに名を挙げた日本は、高速鉄道分野で目覚ましい進歩を見せる中国との間で熾烈な受注競争を繰り広げている。現地で日本の新幹線に対する評判は高く、①正確な運行時間、②安全な運行管理システム、③新幹線技術に対する高い信頼、この3つの要素が今日までの54年間変わることがなかったということは、世界も認めるところであろう。現時点では中国勢が優位と言われているが、新しく政権に就いた親日派マハティール首相の下で、日本が如何に逆境で反撃するか、これからが正念場だ。